蛍光植物

「皆様、これが開発中の蛍光植物です」
「なるほど。確かに暗い中でも光っていますね。それで、これは何の役に立つのですか」
「例えば、急に停電になった時に役立ちます。暗い中、物を探すのは大変ですよね。中には転んで大怪我をする人もいます。でも、これがあれば植物自体が光るので暗い道も安全です」
「なるほど、でも、それならばサブ電源を付けた方がもっと安全なのでは」
「勿論、それだけではありません。なんと、この植物を食べると人体も光るのです。「食べ過ぎたな」、「太ったかも」と思った時、鏡に自分の姿を写せば、脂肪がどれだけ付いているのか一目両全です。また、最近、調子が悪いなと思った時、同じく鏡を見れば、レントゲンを撮らずとも自分自身の異常が分かるのです。「うむ、これは悪性の腫瘍ではないだろうか」ってね」
「なるほど、人体に影響があるＸ線を使わないで済むのは素晴らしい事だ」
「それでは援助の件は前向きに」