図書館へ芝刈りに

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昔々、ある所に心優しい少年が住んでいた。
その少年の家の近くには森があり、その森の中には一軒の図書館が建っていた。

ある日、少年は森へ芝刈りに出掛けた。
けれども、誰かが既に刈った後の様で塵一つ落ちていなかった。
仕方が無いので少年は隣の家で売っている一束50文の芝を大量に買った。

数日後、少年はまた森へ芝刈りに出掛けた。
すると見慣れない虎が理髪店を開業していた。きっとみんな虎刈りにされるに違いない。
少年は近づかないでおこうと思ったのだが、不運な事に虎と目が合ってしまった。
「ええと、こんな時はどうするんだっけ。死んだ振りだっけ。それとも高い木の上に登るんだっけ」
「おう、坊主。何を悩んでいるんだい。オジちゃんは風天の虎と呼ばれている流れものさ。良かったら話を聞くぜ。その代わりオジちゃんの商売にも貢献しておくれ」
「僕は虎刈りにされるの」
「いいや、オジちゃんは角刈り一筋さ」
公開:20/03/12 05:47
更新:20/03/12 05:49

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