堪忍袋

「お前ってやつはぁぁあ！！どうしていつもそうなんだぁぁあ！！！」
「……。」
「あなた、なにもそんなに怒らなくても」　
「いや、今日という今日は許せん。今にもどうにかなってしまいそうだ」
「……。」
「いいから落ち着いてくださいよ」
「じゃあこれをどう落とし前つけろというんだ！これが初めてじゃないぞ！一体何回目だと思っているんだ！！ふざけやがって…」
「……。」
「何か事情があるはずよ。そんなにカリカリしないで！」
「俺は筋道の通っていないやつが大嫌いなんだ。嘘をつきやがって…もういい疲れた、やめにしよう。あれだ。ハサミを持ってきてくれ」
「まあ…なにもそこまでする必要はありませんよ！」
「あるから言っているんだ」
「だってあなた…」
「もうーなんでどこからでも切れますって言っておいてどこからも切れないんだぁぁぁあ！」
「やきそばのソース袋切るだけじゃない…」

「あぁほんとに…きれそう」