ニキビ団子を手に入れろ

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「すいません。その顔のニキビを売って貰えませんか」
「なんですか、いきなり」
「じ、実は私には病院に入院している6歳の息子がいるのです。
かなり重病の様で医者からは「もう長くない」と告知されました。
その息子が譫言で「ニキビ団子が欲しい」、「ニキビ団子が欲しい」と言っているのです。
その様子を見ていたら息子があまりにも不憫で。
だから、周りにいる皆さんにはニキビを少しずつ分けて貰っているのです」
「そ、そうだったのですか。それならば私のニキビを全部持って行ってください」
「本当ですか。ありがとうございます」
ジャラ、ジャラ
「な、何ですか。その手に持っている死神の大鎌は」
「大丈夫ですよ。安心して下さい。すぐに済みますから。痛いのは一瞬です。ちょっとチクッとするだけです」
「他に方法は無いのですか」
「勿論あります。このカンナで薄く剥いでいく方法が。でも、絶叫の痛みでたまに亡くなります」
公開:20/03/11 17:21
更新:20/03/11 17:26

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