秘密
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「お嬢ちゃん、僕が狼男だと言う事は秘密だよ。約束できるかい」
「うん、分かった。優しいお兄ちゃん」
「そうか、そうか。君は良い子だ」
それから数十年後
私はお見合いパーティーで出会った男性と結婚した。
彼は高収入と言う訳ではないが、優しい人だった。
子供にも優しいし、家事も手伝ってくれる。本当に良い人だ。
ただ、気になるのは満月が近づくと、家に全然、帰って来ない事。
彼は「仕事が忙しいから」と言っていた。
でも、私の勘が嘘だと言っている。
なぜなら、クローゼットの中の彼のスーツに茶色い毛髪が付いていたから。
彼は私の知らない所で別の女性と会っているに違いない。
だから、自分の秘密がバレないように私や子供に優しく接しているのよ。きっと。
「あなた、これは何?怒らないから正直に話して頂戴」
「ま、まさか、私の秘密を知ってしまったのか」
「ええ、もしかしてとは薄々思っていたの」
「そうか」
「うん、分かった。優しいお兄ちゃん」
「そうか、そうか。君は良い子だ」
それから数十年後
私はお見合いパーティーで出会った男性と結婚した。
彼は高収入と言う訳ではないが、優しい人だった。
子供にも優しいし、家事も手伝ってくれる。本当に良い人だ。
ただ、気になるのは満月が近づくと、家に全然、帰って来ない事。
彼は「仕事が忙しいから」と言っていた。
でも、私の勘が嘘だと言っている。
なぜなら、クローゼットの中の彼のスーツに茶色い毛髪が付いていたから。
彼は私の知らない所で別の女性と会っているに違いない。
だから、自分の秘密がバレないように私や子供に優しく接しているのよ。きっと。
「あなた、これは何?怒らないから正直に話して頂戴」
「ま、まさか、私の秘密を知ってしまったのか」
「ええ、もしかしてとは薄々思っていたの」
「そうか」
公開:20/03/11 15:26
更新:20/03/11 15:28
更新:20/03/11 15:28
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