林家の嫁9ー2番目の孫(1)

嫁が2番目の子を妊娠した。

「今の嫁のお腹の形は、丸くつきだした感じだし、男の子だと思う」

1番目の孫娘の時は、横に広がったお腹の形だったし、その時のお腹の形と違うから男の子に違いないと主張した。

「そんな、お腹の形で男の子だって決めつけるのは、どうなのよ。それにうちの嫁が妊娠してた時、ジュースとか果物を欲しがってて女の子産んだけど、あんたとこの嫁、果物よく食べるって言ってなかったけ」
と友人銀子が言う。

「いやいや、上の孫娘の時は、鶏肉ばかり食べてて女の子だったから、今回はそれとは違うから男の子だ」

「とにかく男の子じゃないといけないんやね」

やれやれ、何を言ってもダメだと言う顔で私を見ていた。

「まあ、男の子産んだら本家の嫁として、私は認めようと思う」

そんな言葉を孫娘二人を持つ銀子に言った。
銀子はバチあたりめと、私をにらんでいた。

~2番目の孫(2)につづく~