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これもマルちゃんの話。山深い地方の循環器系クリニックに行ったそうだ。林道を一時間ほど歩いてたどり着いたのはコテージ風の医院。扉を押すとナースの格好をしたロボットが笑顔で
「お待ちしておりました。マルテンサイトさま。」と番号札を渡して診察室を指さす。
初診なのに名前を呼ばれたマルちゃんはおどおどと診察室に入った。部屋には誰もいない。水槽に軟体動物がゆらゆらしている。
「上を脱いでそのままお待ちください」
さっきのロボットの声だ。マルちゃんは上半身裸になり椅子に座った。
壁の棚には大小さまざまな箱や瓶が並んでいる。近くの棚にはガラス瓶。何かのホルマリン漬けだ。番号ラベルが貼ってある。J-1からJ-17までの瓶には、それぞれ臓器が浮いている。J-18の瓶は空っぽである。マルちゃんが手元の番号札を見るとJ-18。嫌な予感がしてマルちゃんはすぐに立ち上がり着衣もそうそうに逃げて帰ってきた。本当かな。
「お待ちしておりました。マルテンサイトさま。」と番号札を渡して診察室を指さす。
初診なのに名前を呼ばれたマルちゃんはおどおどと診察室に入った。部屋には誰もいない。水槽に軟体動物がゆらゆらしている。
「上を脱いでそのままお待ちください」
さっきのロボットの声だ。マルちゃんは上半身裸になり椅子に座った。
壁の棚には大小さまざまな箱や瓶が並んでいる。近くの棚にはガラス瓶。何かのホルマリン漬けだ。番号ラベルが貼ってある。J-1からJ-17までの瓶には、それぞれ臓器が浮いている。J-18の瓶は空っぽである。マルちゃんが手元の番号札を見るとJ-18。嫌な予感がしてマルちゃんはすぐに立ち上がり着衣もそうそうに逃げて帰ってきた。本当かな。
その他
公開:20/03/10 07:15
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
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