独裁者の粛清
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「ふははは、粛清の時間だ!」
男がそう叫ぶと、まず最初に一番手近なそいつをひっとらえた。
「貴様にそんな上等なものは似合わん。全て剥がしてやる」
そうしてそいつはあれよあれよという間に身包みを全て剥がされる。透き通った肌が露出されると男は嬉しそうに笑う。
「貴様らは縛り上げてやる」
男が紐を取り出して跡が残りそうなほどにそいつらをきつく縛り上げた。成す術はない。
そうして私の番が来た。
「うーん、貴様は何か使い道がありそうなものだが」
考え込むように男は呟く。そうだ、私にはまだ使い道がある。だから見逃してくれ。
「いや、やはり用済みだ」
無情にも男が呟いた。そうして私もみんなと同じ運命を辿った。
※※※
「あらお隣さん。今日も大荷物ね」
「ええ、それがルールですから」
満足げに言った男の両手には大量のごみ。ペットボトル、雑誌、煎餅の空き缶。
男のゴミの分別はいつも完璧だった。
男がそう叫ぶと、まず最初に一番手近なそいつをひっとらえた。
「貴様にそんな上等なものは似合わん。全て剥がしてやる」
そうしてそいつはあれよあれよという間に身包みを全て剥がされる。透き通った肌が露出されると男は嬉しそうに笑う。
「貴様らは縛り上げてやる」
男が紐を取り出して跡が残りそうなほどにそいつらをきつく縛り上げた。成す術はない。
そうして私の番が来た。
「うーん、貴様は何か使い道がありそうなものだが」
考え込むように男は呟く。そうだ、私にはまだ使い道がある。だから見逃してくれ。
「いや、やはり用済みだ」
無情にも男が呟いた。そうして私もみんなと同じ運命を辿った。
※※※
「あらお隣さん。今日も大荷物ね」
「ええ、それがルールですから」
満足げに言った男の両手には大量のごみ。ペットボトル、雑誌、煎餅の空き缶。
男のゴミの分別はいつも完璧だった。
その他
公開:20/03/06 00:05
深く考えずにふわーっとした空気感で書きたいです。ログアウトしてはパスワードを忘れる日々。
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