対策案

新型ウイルスの爆発的感染。ワクチンの開発が急がれるも成果は芳しくない。
休校が続き、子供達は学びの場を失いつつある。これではだめだ…
そこで国はついにコールドスリープマシンを使う事を決めた。未来ある子供達を眠らせ、ウイルスの脅威が完全になくなった未来に再び起こそう。
マシンには睡眠学習装置を載せている。目覚めた後は鈍った体をほぐす為、運動に集中してもらう。
多くの親が子供達と暫しの別れを涙ながらに決意した。
しかし中には自らの命惜しさに子供達を差し置いてマシンに入ろうとする大人もいた。
そうした者達にも国はマシンを提供した。

「今、皆さんが見ている冷凍保存状態にある古代人。これがその自己中な大人です。
このような大人が争いを生み、悲しみを増産させてきました。今を生きる我々の害悪でしかない思考です。皆さんはこんな悪い古代人みたいにならないよう譲り合いの精神を持ってくださいね」
『はーい！』