昔のサラリーマン

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私が就職した昭和40年初頃の商社業務の話です。
PCもメールなく通信手段は電話と郵便であった。但し海外取引や支店との通信は、担当者が先ずローマ字ないし英文で、文章を書く。
時として内容が盗聴されない様、暗号文混じりの原稿作成となった。
特に価格等は最も要注意で、暗号手引書に基づき作成し手間も半端ではなかった。更に通信費節約の為文章を短くする必要もあり、今で言うDaigo風の略語がずらりと並ぶ。現地駐在員も解読が必要業務となりクイズのようだ。
その原稿を專門女子オペレータが2cm幅のテープに打ち、点字の様な模様の穴を開ける。これを通信課で発信機にかけて海外に飛ばす。
通信事情によっては即回線が繋がらず、結局国際電話や電報になったが、これらも瞬時には無理であった。KDDIに申し込んで何時間待ちにもなることも多い。

そんな時は徹夜覚悟であったが、深夜の帰宅時には無料タクシー券が配布されていた。
その他
公開:20/03/05 12:17
更新:20/04/08 14:02

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