悪田組の悪行

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「くそ、また悪田組の野郎どもの仕業か!」
 善田は血が出らんばかりに唇をかみしめた。
 いつも邪魔ばかりする悪田組のやつらに、善田ははらわたが煮えくり返っていた。もはや、どのくらいの損害になったのか分からない。
「やっぱり無理っすよ、今回ばかりは」
「黙れ、俺の計画は完ぺきだったんだ!」
 手下相手に、善田は怒鳴りつける。そして、アジトに戻ると、倉庫を開けて天井を見上げた。

「せっかくスーパーのティッシュを買い占めて供給を断ったというのに、悪田組の野郎、平気でその辺の人らに箱ティッシュを配りやがった!」

 善田の資金は底をついていた。もはや別の紙に変わっている。
その他
公開:20/03/04 21:32
わるだくみ

フィーカス

短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。

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