世界の終わり。

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世界が終わる。これまで生きてきた世界が終わる。周りの人間は気楽に笑っている。自分は笑えない、世界が終わるからだ。ここ数週間は家から出ていない。出てもやることが無いからだ。仕事は辞めた。正式に言うと辞めた訳ではない。行かなくなっただけ。辞表は、もう誰が見ても辞表とは思わないだろう、とても紅いから。だから会社から持ち帰ってきた。これを叩きつけに行ったのに。まあ、不本意だが納得のいく結果になった。辞表を出しに行くときは、世界はまだ終わりを迎えてなかった。アイツのせいで世界が終わる。でも、もうそんなことはどうでもいい。アイツはもうこの世にいないのだから。フフフ。アイツの死に際は何度思い返しても笑えてくる。いつも怒鳴っていた口が醜く歪み汗をだらだら出してた。刺しがいがあった。手に持つ赤い包丁がより鮮明に思い出させてくれる。ドンドン!扉が叩かれる。警察は優秀だなぁ。さあ、私の世界を終わらせよう。ザクッ
その他
公開:20/03/04 19:21
世界の終わり 包丁 爽快 愉快痛快

不可解な付加価値

楽しんで書きたいです

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