フェアリーモード+(6)敏腕マネージャー桧山真理子が星塚きらりに見せたもの
14
8
「私には無理です。園子がどうしても苦手なんです」
事務所で桧山と二人っきりになった星塚きらりは、さめざめと泣いた。
「誰よりも一番アイドルになりたいって言ってたの、貴女じゃない」
「でも…」
そこへ、ヒナちゃんが現れる。
「きらり、どうしたの?」
ヒナちゃんは、不思議そうな顔をすると、ポッケからキャンディーを取り出した。
「一個きらりんにあげる」
そういうと、ヒナちゃんはにっと笑って去っていった。
「あの子、天使みたい…」
「ヒナを、ただの天使だと思わないほうがいいわ」
桧山は憮然と一ヶ月前の静岡新聞を見せた。
<浜松市の幼稚園児、南極のペンギンに会うため54回目の脱走 またもや失敗! 「絶対にあきらめないもん」>
きらりはその新聞を握りしめ、やがて肩を震わせた。
あの子はただの天使なんかじゃない。私は幼稚園児にガッツで負けたんだ。
悔しさは熱い涙となって、頬を伝った。
事務所で桧山と二人っきりになった星塚きらりは、さめざめと泣いた。
「誰よりも一番アイドルになりたいって言ってたの、貴女じゃない」
「でも…」
そこへ、ヒナちゃんが現れる。
「きらり、どうしたの?」
ヒナちゃんは、不思議そうな顔をすると、ポッケからキャンディーを取り出した。
「一個きらりんにあげる」
そういうと、ヒナちゃんはにっと笑って去っていった。
「あの子、天使みたい…」
「ヒナを、ただの天使だと思わないほうがいいわ」
桧山は憮然と一ヶ月前の静岡新聞を見せた。
<浜松市の幼稚園児、南極のペンギンに会うため54回目の脱走 またもや失敗! 「絶対にあきらめないもん」>
きらりはその新聞を握りしめ、やがて肩を震わせた。
あの子はただの天使なんかじゃない。私は幼稚園児にガッツで負けたんだ。
悔しさは熱い涙となって、頬を伝った。
その他
公開:20/03/03 22:25
更新:20/03/04 19:57
更新:20/03/04 19:57
桧山真理子
星塚きらり
ヒナちゃん
フェアリーモード+
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
ログインするとコメントを投稿できます