フェアリーモード+(5)曽根さんのキャラに気づいた星塚きらり(リーダー)の絶望
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ここはアイドルユニット「フェアリーモード+」のレッスン用スタジオ。
フリフリの妖精衣装を纏って、少女達(幼女1名を含む)は歌とダンスの稽古中だ。そんな中、曽根さんだけは音程がずれ、テンポも悪く、顔色が暗い。
「もっと笑顔を出しなさい!」
桧山が発破をかけても、一向に曽根さんの表情だけは改善されない。
「もう無理!」
ついに曽根さんは、床にへたり込んでしまった。
そこへリーダーの星塚きらりが駆け寄り、励ました。
「園子、簡単に諦めないで。一緒に頑張ろう?」
すると、曽根さんは彼女の腕に爪を立ててすがりつき哀訴した。
「私、妖精になんてなれないわ!」
喰らいつくようなその瞳は、赤濁(あかだ)み油膜に覆われたように濡れていた。ほんの数秒で人格が破壊されそうな予感がする。心臓が抉り出されるような戦慄に、きらりは飛び出しそうな目つきで頭を掻き毟った。
「いやあああ!」
レッスン中断。
フリフリの妖精衣装を纏って、少女達(幼女1名を含む)は歌とダンスの稽古中だ。そんな中、曽根さんだけは音程がずれ、テンポも悪く、顔色が暗い。
「もっと笑顔を出しなさい!」
桧山が発破をかけても、一向に曽根さんの表情だけは改善されない。
「もう無理!」
ついに曽根さんは、床にへたり込んでしまった。
そこへリーダーの星塚きらりが駆け寄り、励ました。
「園子、簡単に諦めないで。一緒に頑張ろう?」
すると、曽根さんは彼女の腕に爪を立ててすがりつき哀訴した。
「私、妖精になんてなれないわ!」
喰らいつくようなその瞳は、赤濁(あかだ)み油膜に覆われたように濡れていた。ほんの数秒で人格が破壊されそうな予感がする。心臓が抉り出されるような戦慄に、きらりは飛び出しそうな目つきで頭を掻き毟った。
「いやあああ!」
レッスン中断。
青春
公開:20/03/03 21:52
更新:20/03/04 19:56
更新:20/03/04 19:56
曽根さん
星塚きらり
フェアリーモード+
桧山真理子
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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