誰かが見ている
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おかしい。
今日も誰かに見られてる気がする。
俺は一人暮らし。他に誰もいないはず。
押入れからガサゴソと音がする。
意を決して戸を開けた。
『やあ』
中から見知らぬ少年が出てきた。
『もう出かけるから』
少年はそう言うとリュックを背負って玄関から出ていこうとする。
ちょっと待て。誰なんだお前。
『ぼくはもう一人の君。いつも君を見ていた』
『毎日、資格の勉強していたね。転職するために』
『くじけそうな時、さぼってしまいそうな時、君に"頑張れ"って言い続けてきた。だけど……』
『君は少し疲れてしまったみたい。僕は少しの間、旅に出ることにしたよ』
こいつは何を言ってるんだ?
でもなぜか、言っていることは心の中にスッと入ってきた。
俺はハッとした。
「待ってくれ!ひょっとして、君がいなくなったら俺は……」
少年は笑顔で振り向いた。
『大丈夫、必ず帰ってくるよ。少し休んだら、また会おう』
今日も誰かに見られてる気がする。
俺は一人暮らし。他に誰もいないはず。
押入れからガサゴソと音がする。
意を決して戸を開けた。
『やあ』
中から見知らぬ少年が出てきた。
『もう出かけるから』
少年はそう言うとリュックを背負って玄関から出ていこうとする。
ちょっと待て。誰なんだお前。
『ぼくはもう一人の君。いつも君を見ていた』
『毎日、資格の勉強していたね。転職するために』
『くじけそうな時、さぼってしまいそうな時、君に"頑張れ"って言い続けてきた。だけど……』
『君は少し疲れてしまったみたい。僕は少しの間、旅に出ることにしたよ』
こいつは何を言ってるんだ?
でもなぜか、言っていることは心の中にスッと入ってきた。
俺はハッとした。
「待ってくれ!ひょっとして、君がいなくなったら俺は……」
少年は笑顔で振り向いた。
『大丈夫、必ず帰ってくるよ。少し休んだら、また会おう』
ファンタジー
公開:20/03/03 21:42
更新:20/03/08 07:54
更新:20/03/08 07:54
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さすらいの創作人。
作るお話はすべてフィクションです。本人はそう言い張ってます。
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