ラブレター
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僕は麻里奈ちゃんが好きだ!
この甘酸っぱい気持ちを、便箋に百五十枚、一晩で書き切った。
ポストに投函するか迷いに迷ったけど、僕は清水の舞台から飛び降りる気持ちで茶封筒に封じ、彼女のもとへ送り出すことにした。
赤いポストの底に手紙が落ちる音を聞いた時、胸が弾け飛ぶほど僕は昂奮していた。
まだ誰にも伝えたことのない想い。彼女はちゃんと読んでくれるだろうか?
翌日、家に帰ると母ちゃんがその茶封筒を持っていた。
僕は瞬きを十五回した。何が起きたのかわからない。
「あんた知らないのかい? ちゃんと切手貼らないと、郵便物は差出人の家に返ってきちゃうんだよ」
力任せに茶封筒を母ちゃんから奪い取った僕は、封を確かめた。
開封された形跡がある。
「それで、麻里奈ちゃんって、どんな子なんだい?」
「うおおおお!」
僕は家の壁に激しくおでこを連打した。
「母ちゃんの、馬鹿あああ!」
泣いて、鼻水が出た。
この甘酸っぱい気持ちを、便箋に百五十枚、一晩で書き切った。
ポストに投函するか迷いに迷ったけど、僕は清水の舞台から飛び降りる気持ちで茶封筒に封じ、彼女のもとへ送り出すことにした。
赤いポストの底に手紙が落ちる音を聞いた時、胸が弾け飛ぶほど僕は昂奮していた。
まだ誰にも伝えたことのない想い。彼女はちゃんと読んでくれるだろうか?
翌日、家に帰ると母ちゃんがその茶封筒を持っていた。
僕は瞬きを十五回した。何が起きたのかわからない。
「あんた知らないのかい? ちゃんと切手貼らないと、郵便物は差出人の家に返ってきちゃうんだよ」
力任せに茶封筒を母ちゃんから奪い取った僕は、封を確かめた。
開封された形跡がある。
「それで、麻里奈ちゃんって、どんな子なんだい?」
「うおおおお!」
僕は家の壁に激しくおでこを連打した。
「母ちゃんの、馬鹿あああ!」
泣いて、鼻水が出た。
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公開:19/12/13 19:29
ラブレター
切手
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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