困った患者
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私は医者として出来る限りのことをやった。
私は名医と呼ばれる者の一人だ。その名に恥じぬよう、今も研鑽を積んでいる。
そんな私が一人の患者を前に頭を抱えている。
目の前の患者は耳を押さえ「この痛みを早く何とかしてください!」と叫ぶ。
そんな大声を出さなくても聞こえている。全くどうしたものか…
私は患者に同じ説明を繰り返した。
「貴方の耳は異常ありません。正常です。異常があるとすれば貴方の生活習慣です。血圧・血糖値・尿酸値、全て高いじゃないですか。これではいつ死んでもおかしくありません。まずはその生活を見直してください」
患者は耳を押さえた。
「クリームパンが餃子を包み込んだ!」後ろで看護師が囁いている。私は笑いを堪えるのに必死だ。
「畜生!このヤブ医者め!こんなところ、もう二度と来るか!」
患者は肩を怒らせて出て行った。
…あの患者、耳に痛い言葉を余程聞きたくないらしい。後悔しても知らんぞ。
私は名医と呼ばれる者の一人だ。その名に恥じぬよう、今も研鑽を積んでいる。
そんな私が一人の患者を前に頭を抱えている。
目の前の患者は耳を押さえ「この痛みを早く何とかしてください!」と叫ぶ。
そんな大声を出さなくても聞こえている。全くどうしたものか…
私は患者に同じ説明を繰り返した。
「貴方の耳は異常ありません。正常です。異常があるとすれば貴方の生活習慣です。血圧・血糖値・尿酸値、全て高いじゃないですか。これではいつ死んでもおかしくありません。まずはその生活を見直してください」
患者は耳を押さえた。
「クリームパンが餃子を包み込んだ!」後ろで看護師が囁いている。私は笑いを堪えるのに必死だ。
「畜生!このヤブ医者め!こんなところ、もう二度と来るか!」
患者は肩を怒らせて出て行った。
…あの患者、耳に痛い言葉を余程聞きたくないらしい。後悔しても知らんぞ。
公開:19/12/13 18:09
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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