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ダーーンッ!!
突如リビングの窓が物凄い音を立てた。
「わっっ!」
思わずお茶を吹き出す。
子供のボールか?俺は慌てて窓際に飛んでいき、さっとカーテンを開けた。
だがボールの影も形もない。
…ぴい
ん?なんか今…。
よく見ると庭に子スズメがぺたりと座り込んでいた。
「おい、大丈夫か!ぶつかったのか!」
子スズメは飛び立ちもせず、目を泳がせながら息も絶えだえに鳴くばかりだ。
「ど、どうしよう…」
可哀想だからと無闇に手を出していいものではない。
ぴ…ぴい…
「だめだ、死んじまう!」
その時だった。
ばさりと一羽のスズメが側に降り立った。
どうやら親のようだ。チュン!と声をかけると子スズメはあっさり立ち上がり、何事もなかったように親子揃って飛び去った。
「よかった…触らなくて…」
以来俺は毎日庭に米をまくことにした。
今度はぶつからずに来てくれよ。
どこかで、ぴい、と鳴き声がした。
突如リビングの窓が物凄い音を立てた。
「わっっ!」
思わずお茶を吹き出す。
子供のボールか?俺は慌てて窓際に飛んでいき、さっとカーテンを開けた。
だがボールの影も形もない。
…ぴい
ん?なんか今…。
よく見ると庭に子スズメがぺたりと座り込んでいた。
「おい、大丈夫か!ぶつかったのか!」
子スズメは飛び立ちもせず、目を泳がせながら息も絶えだえに鳴くばかりだ。
「ど、どうしよう…」
可哀想だからと無闇に手を出していいものではない。
ぴ…ぴい…
「だめだ、死んじまう!」
その時だった。
ばさりと一羽のスズメが側に降り立った。
どうやら親のようだ。チュン!と声をかけると子スズメはあっさり立ち上がり、何事もなかったように親子揃って飛び去った。
「よかった…触らなくて…」
以来俺は毎日庭に米をまくことにした。
今度はぶつからずに来てくれよ。
どこかで、ぴい、と鳴き声がした。
その他
公開:19/12/15 17:06
更新:19/12/15 23:53
更新:19/12/15 23:53
ガラスに注意
カラスにも注意
鳥でも痛いと座りこむ
2019年11月、SSGの庭師となりました
現在は主にnoteと公募でSS~長編を書いています
留守ばかりですみません
【活動歴】
・東京新聞300文字小説 優秀賞
・『第二回日本おいしい小説大賞』最終候補(小学館)
・note×Panasonic「思い込みが変わったこと」コンテスト 企業賞
・SSマガジン『ベリショーズ』掲載
(Kindle無料配信中)
【近況】
第31回やまなし文学賞 佳作→ 作品集として書籍化(Amazonにて販売中)
小布施『本をつくるプロジェクト』優秀賞
【note】
https://note.com/akishiba_note
【Twitter】
https://twitter.com/CNecozo
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