見参!めしつくり器!!

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私は料理が苦手だった。
学生時代、グラタンだの天麩羅だのを作る強者の後輩(男)から
「先輩、うどんも作れないんですか」
と呆れられたぐらいだ。

現在は随分と進歩した。
我が家に炊飯器はない。鍋で炊くのだ。ハンバーグやコロッケを作る時の情熱は湯が沸かせるぐらい熱い。暮れにはおせち、秋には栗きんとんを欠かさず作る。

「料理上手なんですね」

私は首を傾げる。
私のポンコツ辞書に『料理上手』という文字はない。何故なら私にはセンスの欠片もないからだ。

料理上手には盛り付けのセンスが必須だ。料理上手な人は、作ったものを最大限美味しそうに見せる術を心得ている。

まあ向き不向きは仕方あるまい。熱々が食べられるなら良しとしよう。

そんな訳で、私は自らを『めしつくり器』と呼ぶ。自虐ではなく、いささかの自負を込めて。夫も笑う。
搭載されているのは幾分型落ちしたAI≒愛だが、それもまたご愛敬である。
その他
公開:19/12/11 12:15
更新:19/12/11 13:56
本読んでも無駄 美味しいなーと思えればOK レトルトやカップ麺も好き♪

秋田柴子

2019年11月より、SSGの庭師となりました。
現在SSから長編まで幅広く書いております。

【活動歴】
・東京新聞300文字小説 優秀賞1回 入選2回
・SSG 空想競技コンテスト 入賞
・『第二回日本おいしい小説大賞』最終候補(小学館)
・SSマガジン『ベリショーズ vol.5,6,7,light』掲載(Kindle無料配信中)
https://www.amazon.co.jp/dp/B096821HSW

【近況】
 いろいろ書いてます(笑)

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