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 日本死神が疲れた様子でバーに来た。私の隣に座る。彼の顔を見るのは久々だ。
「すまん、おごってくれ」
「いいけどお前、大丈夫か」
「無駄な延命効果で意識不明。もしくは児童虐待、もう仕事がつらくて…死なせた方が幸せな人間が増えるなんて」
 マスターが彼に吟醸酒を寄こす。
「私は怒っている。今後、少子化がよりすすむぞ」
「出生神が怒るとは何があった」
「私のデスクにまた人間の指の跡があった」
「遺伝子操作か…我らの領域に手をかけてやがる」
 日本死神は一気に酒をのどに流し込む。そこへ外国死神が髪を振り乱して勢いよく割り込んできた。
「はっろ~こっちの管轄は毎日大忙し。ドンパチと飢餓で入れ食いなの♡」
 日本死神は「俺と交替してくれ」と頼む。返事はなんとOK。
 我が日本、これからどうなるのだ。私はあわてて平和神に大変なことになったとメールする。あいつも忙しいので捕まるかどうか。今、返事待ちだ。
ファンタジー
公開:19/12/11 07:20
戦争と平和

ふじたごうらこ( Japan )

書くと固まって画面が動かなくなるので
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読ませてもらっています。
どうぞよろしくお願いします。

※バレエ文学出版&バレエリテラチュア主宰(これから動きます)
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第1回目から参加しております。よかったら見ていってください。
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