アンコウ
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ずっとずっと暗いままだ。もう10ヶ月以上はここにいる。冷たくも暖かい毛布のようなものが私を包み込む。少し光が見えた気がした。私は力の限り壁をける。外からはなぜか、楽しそうな笑い声が聞こえる。私は1週間後にこの暗い世界から出ることを決めた。その期間は倒れるほど狭い暗闇で体を動かし続けた。
決行の時を迎えた。私は目をとじ覚悟を決め頭から光に向かって突っ込んでいく、もうどんな恐怖も感じなくなっていた。ただ一つの光に向かってもがき続けた。死ぬ時以外には感じることができないであろう時間の流れだった。
どれだけたっただろうか、私は光の世界にいた。ただ嬉しくて泣き続けた。
「生まれてきてくれてありがとう。」
私はそこに泣き続ける母の姿を見た。
決行の時を迎えた。私は目をとじ覚悟を決め頭から光に向かって突っ込んでいく、もうどんな恐怖も感じなくなっていた。ただ一つの光に向かってもがき続けた。死ぬ時以外には感じることができないであろう時間の流れだった。
どれだけたっただろうか、私は光の世界にいた。ただ嬉しくて泣き続けた。
「生まれてきてくれてありがとう。」
私はそこに泣き続ける母の姿を見た。
ミステリー・推理
公開:19/12/12 11:08
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