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「突然ですまない。この千円札を両替してくれないか?」
街中で老人に話かけられた。
「八百円しか持っていません」
「十分だ」
老人は硬貨を受け取ると急いで電話ボックスへと駆け込んだ。
一言三言、電話口で話すと受話器を戻した。
そして満月のように明るい笑顔でボックスから出てきた。
「ありがとう、君のおかげだ」
「こちらこそ。お役に立ててよかったです」
そんな会話の最中だった。
私の懐から着信音が鳴り響いたのは。
「おや、妙な小鳥の声? 南国帰りですかな?」
「そんな所です。すいません、急いでましたので失敬」
……危ない所だった。
この時代ではサイレントモードにしなくては。
だが幸運でもあった。
こうも早く手に入るとは。
私は先ほど入手した伊藤博文を眺めた。
戻ったら早速両替だな。
コレクターがいくら出すか楽しみだ。
街中で老人に話かけられた。
「八百円しか持っていません」
「十分だ」
老人は硬貨を受け取ると急いで電話ボックスへと駆け込んだ。
一言三言、電話口で話すと受話器を戻した。
そして満月のように明るい笑顔でボックスから出てきた。
「ありがとう、君のおかげだ」
「こちらこそ。お役に立ててよかったです」
そんな会話の最中だった。
私の懐から着信音が鳴り響いたのは。
「おや、妙な小鳥の声? 南国帰りですかな?」
「そんな所です。すいません、急いでましたので失敬」
……危ない所だった。
この時代ではサイレントモードにしなくては。
だが幸運でもあった。
こうも早く手に入るとは。
私は先ほど入手した伊藤博文を眺めた。
戻ったら早速両替だな。
コレクターがいくら出すか楽しみだ。
SF
公開:19/12/11 19:25
更新:19/12/11 22:49
更新:19/12/11 22:49
ルイス足永(アシナガ)と申します。
普段はニコニコ静画に画像付きの作品を転がしています。
こちらにも載せれそうな作品の投稿をしたいと思います。
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ニコニコ静画:http://seiga.nicovideo.jp/clip/2497487
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