にゃー
6
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「にゃー」
日も昇りきらぬ未明に私は鳴いた。布団の中でもぞもぞとうごめいた後、人間が立ち上がった。目をほとんど開かずロボットのような重い足取りで歩く。私の皿に乱雑に食事を入れた。乾燥してカリカリのそれは味気がない。そして人間はまた布団に戻った。
「にゃー」
日が昇り始めた早朝に私は鳴いた。またも布団の中でうごめいた人間はボサボサの毛を頭に乗せて目をこすりながら歩く。私のトイレから排泄物を掬い上げて袋に詰めると新しい砂を入れた。人間は私がきれい好きなのを知っている。私が用を足している間に人間は洗面所で鏡を見て顔を洗っていた。
「にゃー」
完全に日が昇った朝に私は鳴いた。ボサボサの毛を整えて目もしっかり開いた人間は私の方を振り返って頭を撫でた。くすぐったいそれが私は別に嫌いではない。いってきますと人間が鳴くと奴はどこかへ行く。私はそれを見送ると人間の温もりがまだ残る布団に潜った。
日も昇りきらぬ未明に私は鳴いた。布団の中でもぞもぞとうごめいた後、人間が立ち上がった。目をほとんど開かずロボットのような重い足取りで歩く。私の皿に乱雑に食事を入れた。乾燥してカリカリのそれは味気がない。そして人間はまた布団に戻った。
「にゃー」
日が昇り始めた早朝に私は鳴いた。またも布団の中でうごめいた人間はボサボサの毛を頭に乗せて目をこすりながら歩く。私のトイレから排泄物を掬い上げて袋に詰めると新しい砂を入れた。人間は私がきれい好きなのを知っている。私が用を足している間に人間は洗面所で鏡を見て顔を洗っていた。
「にゃー」
完全に日が昇った朝に私は鳴いた。ボサボサの毛を整えて目もしっかり開いた人間は私の方を振り返って頭を撫でた。くすぐったいそれが私は別に嫌いではない。いってきますと人間が鳴くと奴はどこかへ行く。私はそれを見送ると人間の温もりがまだ残る布団に潜った。
その他
公開:19/12/10 19:08
深く考えずにふわーっとした空気感で書きたいです。ログアウトしてはパスワードを忘れる日々。
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