バケガク
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大学の学食でバケガクをやっているんだ、という男と出会った。
「化学?」
「じゃなくて、人を化かすバケガクだよ」
男は笑った。
「試しに俺に五万預けてみなよ。うまく人を騙して増やしてやるから」
どう考えても胡散臭い。でもクリスマス前で、僕は彼女と過ごすための資金が必要だった。それに彼と話しているうちに、だんだん金を出さなきゃという気になった。
結局、僕は金を預けた。翌日には後悔した。
ところが一週間後。
「ほらよ」
再び学食であったバケガクの男は、俺の前に八万三千円入った封筒を置いた。
「実は、これから化けそうな銘柄や投資商品を研究しているんだ」
「だからバケガクか。また頼むよ」
ところが、それからパタリと彼の消息がつかめなくなった。学生課に聞けば、そんな学生はいないと言う。
「まさか!」
僕はしまっておいた封筒を開けた。
中には、萎れた葉っぱだけが入っていた。
「化学?」
「じゃなくて、人を化かすバケガクだよ」
男は笑った。
「試しに俺に五万預けてみなよ。うまく人を騙して増やしてやるから」
どう考えても胡散臭い。でもクリスマス前で、僕は彼女と過ごすための資金が必要だった。それに彼と話しているうちに、だんだん金を出さなきゃという気になった。
結局、僕は金を預けた。翌日には後悔した。
ところが一週間後。
「ほらよ」
再び学食であったバケガクの男は、俺の前に八万三千円入った封筒を置いた。
「実は、これから化けそうな銘柄や投資商品を研究しているんだ」
「だからバケガクか。また頼むよ」
ところが、それからパタリと彼の消息がつかめなくなった。学生課に聞けば、そんな学生はいないと言う。
「まさか!」
僕はしまっておいた封筒を開けた。
中には、萎れた葉っぱだけが入っていた。
その他
公開:19/12/10 07:58
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tamanegitarou1539@gmail.com
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