百合の色

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空から花が降ってくる。
ナナミがおばあさんの家を相続した。そこで一緒に暮らそうと誘われた。私は家賃や立地やナナミとの関係とか諸々を考えて、これはなかなかいいなと思い、ナナミの提案に乗っかった。
メイコは激怒した。
激怒したメイコは、私の部屋に百合を降らせた。百合の香りで私は窒息しそうになり、布団や服には花粉がくっついて色が残った。
メイコは人ではない。狐なのか、狸なのか本人に尋ねても「そんなものと一緒にしないで!」と怒鳴って終わる。
私はナナミと暮らすことにした。長い付き合いの友人同士で暮らすのは、とてもしっくりいって居心地が良かった。
作り置きのおかずを分け合って、たまに一緒に夕飯を食べたり、最近見た映画について話したり。
時々私の部屋に花が溢れることにナナミは驚いていたけれど、お熱い彼氏がいるらしいくらいに思っていたようだ。
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公開:19/12/09 06:57
更新:19/12/09 07:33

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