ふほうとうき

不法投棄が多いと聞いて張り込みを続けている
そこへ男が来て、辺りを見回しはじめた
だが手ぶらだ
犯人ではないのか？

そこへ若い女が現れ、少し話して去っていった
最後に男が何かを渡した様に見えた
まさか、薬物？
私は男、先輩は女を尾行することにした

男は民家に入った
私はあとに続いた

奥の部屋から会話が聞こえる
「動くな！」
私はドアを蹴破った
驚いたのは、そこに先ほどの男と陶芸家がいたことだ
私は銃で威嚇して二人を捕まえ、手錠をかけた
「女に何を渡した？」
尋ねると、陶芸家は顎で棚を指した
そこには大量の茶碗があった
不法陶器だ！
これで食べると、あまりの美味しさに白米しか食べられない体になってしまう
蔓延したら日本は炭水化物王国、国民総メタボまっしぐらだ
「ここが窯元だったとは」
私は応援を呼び二人をパトカーに乗せた

女は路地裏で米を食べていたところを逮捕されたらしい
現行飯だ