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コンビニで、評判のお菓子を老人がポケットに入れているのを見つけてしまった。
店員は舌打ちをすると、無駄だとわかっていながらそっと近づく。
すると、思ったとおり老人は、あっという間に消えてしまった。
出入り口のドアは閉まっているので、まだ老人は店内にいる。
店員が大きなため息をつきながら、店内の配列棚の隙間や冷蔵庫の下を覗いていく。
いたいた、壁と雑誌棚の間からこっちを見ている。また近づけばシュッと逃げてどこかの隙間に入り込むのだ。
店内にいるので万引きとして警察を呼ぶわけにもいかず、かといって出入り口を開けて、逃がすわけにもいかない。厄介な問題だ。
人生では何度も「節目」が来る。その「節目」を迎えるごとに関節も増えていくように人間の体は変わった。だから老人たちは関節が多くなり、節足動物のように自由自在に身体を曲げられ、動きも素早く、本能のままに行動してしまうようになってしまった。
店員は舌打ちをすると、無駄だとわかっていながらそっと近づく。
すると、思ったとおり老人は、あっという間に消えてしまった。
出入り口のドアは閉まっているので、まだ老人は店内にいる。
店員が大きなため息をつきながら、店内の配列棚の隙間や冷蔵庫の下を覗いていく。
いたいた、壁と雑誌棚の間からこっちを見ている。また近づけばシュッと逃げてどこかの隙間に入り込むのだ。
店内にいるので万引きとして警察を呼ぶわけにもいかず、かといって出入り口を開けて、逃がすわけにもいかない。厄介な問題だ。
人生では何度も「節目」が来る。その「節目」を迎えるごとに関節も増えていくように人間の体は変わった。だから老人たちは関節が多くなり、節足動物のように自由自在に身体を曲げられ、動きも素早く、本能のままに行動してしまうようになってしまった。
その他
公開:19/12/07 10:19
節目
老人問題
自分なりのショートショートができればいいと、投稿させてもらっています。
皆様の作品やコメントは、新しいアイディアが生まれて勉強になります!
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