南大陸の話をしよう～暴食と色欲～

　夏期の影響が強いアメリゴアは、四大大陸一の広大な国土を有し、そのほとんどが砂漠や渓谷である。
　先進的な軍事・科学力を保持するも、貧富の差が激しく、国民の７割が貧困層となっており、凶悪な犯罪も多発している。
　南端には、『果ての世界』と呼ばれる超広大な砂漠が続いており、かつては開拓者で賑わう(フロンティアラッシュ)も現在は廃棄物の投棄場と成り果てている。
　国民は環境に耐えうる、大型の獣亜人や爬虫亜種が主であるが、両者の間には根深い差別意識がある。さらに種族内での特徴、出身、文化、宗教でも非常に多くの共同体に分かれている。
　それは一般の国民だけでなく、それを根幹とするグループ、ギャング団は強い仲間意識と差別主義の元、敵対組織との抗争を日常的に繰り広げている。
　絶対数では、獣亜人種が勝るのが、富裕層の大半は爬虫亜種が占めており、中流階級以下では、その現状も揉め事の種となっている。