地獄の新名所

今、地獄の賽の河原がアツい！
子供達がロックバランシングに夢中になり、あちらこちらに芸術とも呼べる作品が乱立している。
賽の河原には大きさも形も多種多様な石が沢山転がっており、それを積み上げる事を仕事とする子供達は目を輝かせてロックバランシングを始める。
ロックバランシングは別名・石花とも呼ばれる。

『三途の川に咲き誇るは彼岸花
　賽の河原に咲き誇るは石花』

このような看板が立てられており、今では賽の河原が地獄の観光名所となっている。
神がかり的なバランスで立つ石からブリッジと呼ばれるものまで多種多様だ。
賽の河原では風が吹かない。気温も安定しており、ロックバランシングには最高の環境なのである。
結果、今ではここを管理する獄卒はロックバランシングの経験者でなくてはならない。
昔みたく積んだ石を崩していく獄卒は必要ない。

あの閻魔大王も見惚れた石花畑、地獄に訪れた際は是非ご覧ください！