灰と私

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灰となった私の身体は、やがて、土と一体化し、現世で叶えられなかった期待を背負い、来世に生まれ変わることを切望する。

季節は、悲しみを抱いた私から遠ざかり、春夏秋冬に花を咲かせては、いつの間にか臥せていく。

目を閉じていても、開眼していても、移りゆく景色は停止したまま、美観だけを描き続ける。

瑕疵な私は、ただ、世界のとんまに気が付かないふりをし、受容し、失楽園に招き入れられる。

ただ、そこには、何度も登場する亡骸が漫歩し、私の滑稽さに腹を抱えて嗤い、それに飽きると、ことを荒らげずに、ここでもまた、過ぎ去っていく。
その他
公開:19/12/05 02:04

神代博志( グスク )









 

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