Ⅰ.003 現場到着

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 雨月3巡りの2日目(JadeiteDay)

~カルタディ区『レストヴィラ:ラムチョ』にて

「何だ?部外者は入れないぞ」
 現場をうろつく探偵が煙たがられるなど、今や小説だけの事象と言われるが、例外はあるものだ。
「一応呼ばれてきたんだけど」
「呼ばれて?」
 王立警官は改めて主人とわたしを一瞥すると。
「失礼しました。現場は2階です」
「ありがと」
 レストヴィラ。名称こそ上品だが、要は安値のラブホテルだ。
 一階は受付とラウンジで、奥に酒や煙草の販売機がある。
 受付脇の空いたドアの奥で、大柄な羊亜種の男が警官から聴取を受けていた。ここの従業員だろうか。
「現場は2階だったね」
 主人は左手にある階段に向かい、わたしも続いた。
 2階への階段は、幅も段差の奥行きも狭く、明らかに半獣体型の種族への配慮が欠けていた。
「うわ。スパ姉さんが苦労しそうだね」
 それはセクハラだぞ、主人。
ファンタジー
公開:19/12/02 22:06
連載 怪盗 探偵 警察 ホテル ファンタジー

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』

【001~】 単品ショート
 

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