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雨月3巡りの2日目(JadeiteDay)
~カルタディ区『レストヴィラ:ラムチョ』にて
「何だ?部外者は入れないぞ」
現場をうろつく探偵が煙たがられるなど、今や小説だけの事象と言われるが、例外はあるものだ。
「一応呼ばれてきたんだけど」
「呼ばれて?」
王立警官は改めて主人とわたしを一瞥すると。
「失礼しました。現場は2階です」
「ありがと」
レストヴィラ。名称こそ上品だが、要は安値のラブホテルだ。
一階は受付とラウンジで、奥に酒や煙草の販売機がある。
受付脇の空いたドアの奥で、大柄な羊亜種の男が警官から聴取を受けていた。ここの従業員だろうか。
「現場は2階だったね」
主人は左手にある階段に向かい、わたしも続いた。
2階への階段は、幅も段差の奥行きも狭く、明らかに半獣体型の種族への配慮が欠けていた。
「うわ。スパ姉さんが苦労しそうだね」
それはセクハラだぞ、主人。
~カルタディ区『レストヴィラ:ラムチョ』にて
「何だ?部外者は入れないぞ」
現場をうろつく探偵が煙たがられるなど、今や小説だけの事象と言われるが、例外はあるものだ。
「一応呼ばれてきたんだけど」
「呼ばれて?」
王立警官は改めて主人とわたしを一瞥すると。
「失礼しました。現場は2階です」
「ありがと」
レストヴィラ。名称こそ上品だが、要は安値のラブホテルだ。
一階は受付とラウンジで、奥に酒や煙草の販売機がある。
受付脇の空いたドアの奥で、大柄な羊亜種の男が警官から聴取を受けていた。ここの従業員だろうか。
「現場は2階だったね」
主人は左手にある階段に向かい、わたしも続いた。
2階への階段は、幅も段差の奥行きも狭く、明らかに半獣体型の種族への配慮が欠けていた。
「うわ。スパ姉さんが苦労しそうだね」
それはセクハラだぞ、主人。
ファンタジー
公開:19/12/02 22:06
連載
怪盗
探偵
警察
ホテル
ファンタジー
まずは、こんにちは。
練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。
小説・脚本なども執筆してます。
【番号なし】 用語・設定解説
【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。
【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』
【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。
【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』
【001~】 短篇集『short TaleS』
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