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私には一つ年上の姉がいる。名前はマリア。犬である。
マリアは忙しい両親に代わっていつも私を見守ってくれていた。
腕白だった私はベビーベッドから抜け出してはマリアに受け止められていたらしい。
マリアは私を危ないことから守ってくれた。いけないことをすると叱ってくれた。
私が風邪を引くとマリアは私をくるんでくれた。マリアの体温と心音が不安だった私の心を落ち着かせてくれた。
実の親だって鬱陶しい時期があるんだ。当然マリアを鬱陶しく思った時期もある。
冷たく突き放す私をマリアは見捨てなかった。
親には言えない秘密もマリアになら何だって相談できた。
私の結婚を一番喜んでくれたのもマリアだ。もうお婆ちゃんなのに凄く燥いでた。
そのマリアは結婚式の後、天国へと旅立った。
私の花嫁姿を見て涙を流したマリアは、眠るように息を引き取った。
私はマリアをそっと撫でた。
ありがとう、お姉ちゃん。大好きだよ、マリア。
公開:19/12/03 18:29

魔法動物フィジカルパンダ

元・パンスト和尚。
7月9日、試しにペンネーム変更。気分転換を図る。

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