なしっどはうす

愛に混じり気は、なしっどはうす。
恋にひきこもる、鍵っ子はうす。
焦がした側面にメープルシロップが痛ましい。とか。
食えそで食えない、エレファントだし巻き。とか。
すべては、真昼に炙られながら日常に参拝するおれたち、緊縮系モンゴロイド端末への愛の賛歌。粛々と他愛もない絶望の地平を泳ぎきる猛者たち、またはモサドたちへ。ヘッドバンギングで他ならぬ己が悲しみの杭を地下深く打ち込むことが可能なら、それこそがどんぶりロックンロール。シェケナベイベーからやり直す、タコ足で揺れるゆりかご。
最後に、聞いてくれ。
「肉で巻いたアスパラのような作品を、丁寧な生活の中でしたためていきたいと思っております。丁寧な生活。見果てぬ夢。省みぬ家庭。有効成分を台無しにしながら失墜する殺虫剤のような、その実、ただのえのきロケットとしての我が身。わがままに、ワガミー。肉で巻いたアスパラ。肉で巻いたワガミー」