Like a talking blues
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あの日のことはよく覚えている。
ひどく寒い朝の空気で、道路は凍り付いていた。
君からの久々の着信履歴。
次に友人からの涙の留守電。
『君』の訃報の知らせだった。
君はあの朝旅立った。冬の朝に抱かれて逝った。
私が初めてのスマホに浮かれていた時、君は既に意識がなく。
君からの返信がないと落胆していた時、君の意識は未だ戻らず。
当たり前に私が出勤する朝、君はそのまま風に吹かれた。
何も知らずに過ごしていた。
終わらない日常を信じていた。
あの朝、君は逝った。
終わらない、不在が塞がらない。
悲しみが埋まらない。
賑やかな年の瀬に
イルミネーションを纏う街に
行く年来る年を想う夜に
君がいない。どこにもいない。
明るい太陽の笑顔がない。
幾度目かのその日を越えて、何度も君との日々を願う。
誰かメロディをください。歌なら心を込めて歌い続けられるから。
夜中に今でも涙を流す、独り言の呟き歌。
ひどく寒い朝の空気で、道路は凍り付いていた。
君からの久々の着信履歴。
次に友人からの涙の留守電。
『君』の訃報の知らせだった。
君はあの朝旅立った。冬の朝に抱かれて逝った。
私が初めてのスマホに浮かれていた時、君は既に意識がなく。
君からの返信がないと落胆していた時、君の意識は未だ戻らず。
当たり前に私が出勤する朝、君はそのまま風に吹かれた。
何も知らずに過ごしていた。
終わらない日常を信じていた。
あの朝、君は逝った。
終わらない、不在が塞がらない。
悲しみが埋まらない。
賑やかな年の瀬に
イルミネーションを纏う街に
行く年来る年を想う夜に
君がいない。どこにもいない。
明るい太陽の笑顔がない。
幾度目かのその日を越えて、何度も君との日々を願う。
誰かメロディをください。歌なら心を込めて歌い続けられるから。
夜中に今でも涙を流す、独り言の呟き歌。
その他
公開:19/12/01 14:14
節目
400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。
無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
a.co/1VIyjHz
『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。
写真は全て自前でやっています(笑)
こちらで写真を紹介、ハガキにと販売しております!
https://minne.com/@sakoyama0705 - ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)
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