人気店

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 女性に人気のレストラン。
 連日の大行列で三時間待ちもザラ。
 それでも皆この店に並ぶ。
「おいしいのは勿論ですけど、実はここの料理を食べると小顔になれるんです。では、入ってみましょう!」
 取材用の席に着いたリポーターの前に運ばれて来たのは、何の変哲もないオムライス。美容成分などは入っていないらしい。
 どうしてこれが?
 不審に思いながらも、リポーターはオムライスを一口食べた。
 全てが理想の状態に仕上がっている。究極のシンプルと言える美味しさだ。
「おいしい!」
 叫んだ途端に、ポトンとほっぺたがテーブルの上に落ちた。
 そして落ちた分スッキリしたフェイスラインになっている。
 店はますます繁盛した。

 だが、それからすぐに店は閉店した。
 落ちたほっぺたは自分で持ち帰るのがルールだが、不心得者がほっぺたをあちこちに放置するようになり、近所からの苦情が来るようになったからだった。
その他
公開:19/12/02 16:14

堀真潮

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tamanegitarou1539@gmail.com

 

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