ごもくごはんのおべんとうのうた

祖母がお手伝いに行っているお寺で、お手伝い後に五目御飯を炊き込み昼食でいただいてきたものを、あらかじめ持って行った小さなお弁当箱に詰めて持って帰ってきた。
お手伝いに来ているメンバーは、皆が皆古くから知っている友人らしく、献立も段取りも決まっている。五目御飯をおにぎりにして食べたり、刻み生姜を添えたり。隠し味は胡麻塩らしい。
五目御飯も、各家庭の家で混ざり合った味が出来上がる。これが毎年この時期に頂けるので楽しみであったりもする。
いつも、五十嵐さん、四方さん、二股さん、あとは鳥居さん家とうち。
ご飯には決まって蓮根とフキの煮物がつく。煮物は経験を積んだ女性が作るものほど、うまみが伝わるとはまさにこのことかと言わんばかりの美味。
こうして毎年、これくらいの小さなお弁当を祖母に持って行ってもらい、私の分も持ち帰ってきてもらう。そして
「めしあがれ」
祖母が最後に、サクランボをのせてくれた。