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親友のリナが、失恋して落ち込んでいる私を家に呼んだ。案内されてソファに座ると、飼い猫のミーが目の前のテーブルに飛び乗った。
「ミーをよく見て」
可愛い。マンチカンのつぶらな瞳に釘付けになる。ミーはゴロゴロと喉を鳴らして私を伺っている。
「ゴロゴロセラピーはフランスで有名なのよ」
なぜだか急に胸が苦しくなって顔をしかめると、リナが「ほら、吐き出しちゃえ」と私の背中をポンと叩いた。
かはっと息を漏らすと、私の口から黒い煙が出てきた。
「何これ!?」
「ストレスホルモンのコルチゾールよ」
ミーが煙に向けて尻尾を揺らすと黒い煙がみるみる白くなっていく。
「ミーはこれを幸せホルモンのオキシトシンに変えてくれるの」
ミーが白い煙を掴み、私の口に押しこんだ。コクリと飲み込むとモヤモヤしていた胸の内がスッキリと晴れていった。
なるほど。リナが彼氏作らないわけがわかった。
ミーがいれば、男なんか必要ないわ。
「ミーをよく見て」
可愛い。マンチカンのつぶらな瞳に釘付けになる。ミーはゴロゴロと喉を鳴らして私を伺っている。
「ゴロゴロセラピーはフランスで有名なのよ」
なぜだか急に胸が苦しくなって顔をしかめると、リナが「ほら、吐き出しちゃえ」と私の背中をポンと叩いた。
かはっと息を漏らすと、私の口から黒い煙が出てきた。
「何これ!?」
「ストレスホルモンのコルチゾールよ」
ミーが煙に向けて尻尾を揺らすと黒い煙がみるみる白くなっていく。
「ミーはこれを幸せホルモンのオキシトシンに変えてくれるの」
ミーが白い煙を掴み、私の口に押しこんだ。コクリと飲み込むとモヤモヤしていた胸の内がスッキリと晴れていった。
なるほど。リナが彼氏作らないわけがわかった。
ミーがいれば、男なんか必要ないわ。
ファンタジー
公開:19/12/01 23:15
更新:19/12/02 09:44
更新:19/12/02 09:44
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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