つなぐ

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10歳の時、初めて見た夢。

その夢は人生の節目ごろになると必ず見る。

いつも同じお坊さんが出てくる夢。

老いてからは、その夢はみなくなった。

子供を成人させ、仕事も一区切り、愛する人も人生を全うし、今は一人。

老齢期を静かに過ごし、独り身になって今日で100日目。

ふと鏡を見ると、夢のお坊さんの顔が…目の前に...現れた。

忘れていたから、余計に腰がひけた。
不適な笑い。

顔に手をやる。鏡のお坊さんも顔に手が行く。

私か⁈私だ!鏡のお坊さんは私自身だ。

安堵した。そして閃いた。

一人の子供も養ってやろうと。

幼少期に戻って、私が私を養ってやろう。

親も知らぬ私を、私が親代わりになってやろう。

それが...今は出来る。

だってそこに「タイムマシン」があーるじゃないか!

私は私に私を私なりに私らしく育て上げよう。
公開:19/11/29 21:18

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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