田舎の祖父母

夏休み、僕は田舎の爺ちゃんちに遊びに行った。
お茶農家をやっている爺ちゃんは「おう！マッチョったぞ！」と言って、ムキムキの体を僕に見せつけた。
爺ちゃんの姿を見て僕は笑った。
爺ちゃんと家に戻ると、婆ちゃんも「マッチョったよ」と言って、キレキレの体を僕に見せつけた。
婆ちゃんの姿を見て僕は噴き出してしまった。
婆ちゃんがアイスをくれた。「マッチョアイスお食べ」
パッケージを見ると本当にマッチョアイスだった。
爺ちゃんがお小遣いをくれた。「マッ、チョっとした足しにでもしてくれ」
折り畳まれた５００円玉を４枚くれた。
『暴れ大猪が出たぞ！』
その声に爺ちゃんは斧を婆ちゃんは鉈を手に外へ出た。
「桃太郎。少しマッチョれ」
暫くすると山のように大きな猪を爺ちゃんと婆ちゃんが担いで戻ってきた。
僕は爺ちゃんと婆ちゃんに夏休みの宿題の手伝いを頼んだ。爺ちゃんと婆ちゃんがいれば鬼退治の宿題なんて楽勝だ。