冬眠蛙

我が家の庭に冬眠用の穴を掘って寝る準備をしている大きな蟇蛙がいた。
温暖化のせいか冬眠のタイミングを決めかねているようだった。

１０月半ばなのに寝苦しいのかブロック塀の上に飛び上がり涼んでいた。
日によっては穴の中から目を出しキョロキョロと外の様子を伺っていた。
雨の降った日は外に出て散歩もしていた。
やっと寒い日が続いてくると、穴に潜り込んで土をカッパの皿のように乗せていた。

遂に１１月の中頃には姿を一切見せなくなった。
どうしたのかなと心配になり、蛙の冬眠を調べてみると最低気温が１０度前後になると蛙は完全に冬眠体制に入る事が分かった。
姿を見なくなると、食べ物はあるのかな、それとも外にいる間に食べ込み体内に備蓄しているのかなと気になった。

冬眠中は土の中でエネルギーの消耗を最低限に抑え、春４月には元気に目覚めて地上に無事帰還して欲しい。
そして再会出来る日を楽しみに待つとしよう。