あなたのそばに

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ー妻を殺した。

彼女が事切れたのを確認し、時計を見る。
午前2:47。
私は計画通りに遺体を淡々と処分した。

翌朝、おかしなことが起きた。
何度合わせても腕時計が狂って止まるのだ。そう、犯行時刻の2:47で。

運転中に前の車を見てぎくりとする。またナンバーが247だ。慌てて近くのコンビニに駐車する。
…嫌な偶然だ。

ついでに買い物をすると、返されたお釣りが247円。
…ふざけるな。

立ち寄った銀行で番号札を取ると247番。
…いい加減にしろ。

「確認のため、生年月日をお願いします」
「平成2年4月…」
…ああ…。

「お客様、どうなさいました?」
固まった私の元に、支店長らしき男性が近づいてきた。彼の胸元を見て蒼ざめる。
彼の名札には『仁科』とあった。

「もう許してくれ…!」

私が叫ぶと同時に、彼の顔に妻の冷たい笑顔が浮かび上がった。
私の意識はゆっくり遠のいていった。
ホラー
公開:19/11/28 12:06
更新:19/11/28 17:37
珍しくホラー 読むのも書くのも苦手 でも頑張って書いてみる

秋田柴子

2019年11月、SSGの庭師となりました
現在は主にnote・TALES・公募でSS~長編を書いています
留守ばかりですみません

【活動歴】
・第2回 日本おいしい小説大賞 最終候補(小学館)
・第31回やまなし文学賞 佳作『雨を知るもの』
・創作大賞2025 入選 『栗と牡丹』
・SSアンソロジー『ベリショーズ』寄稿
・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』寄稿

【刊行】
・第31回やまなし文学賞受賞作品集(山梨日日新聞社)
・栗は月色、こがね色 和菓子処長月堂(朝日文庫)
 

【note】
 https://note.com/akishiba_note

【Twitter】
 https://twitter.com/CNecozo

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