恐怖に勝るもの

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玲奈は自分でも恐がりだという自覚がある。
暗い場所に行くと、誰かが自分を見ているのではないか、知らない足音が聞こえてこないか、などとついイメージしてしまう。
玲奈が恐がりなのはつまるところ、想像力が豊かだということの裏返しなのかもしれない。

ある日、玲奈は親友の沙耶に一緒に心霊スポットに行かないかと誘われた。
「私はそういうの絶対無理!」
玲奈があまりに強く怯えた顔で拒絶するので、沙耶はこう付け加えてみた。
「そこに出る幽霊って、すごくハンサムらしいよ。深い目をした育ちの良さそうな隙のないハンサムで、本気で直視できないくらいカッコいいって、見た人が言ってた。……玲奈も見に行く?」
玲奈は腕組みをし、目頭が痛くなるほど眉間を締め付け、沈思黙考。
やがて彼女の灰色の脳細胞は唸り声を上げた。
「私も行く!」
その表情は、春の草原を渡る風のような爽やかさに包まれていた。
ホラー
公開:19/11/28 10:10
更新:19/11/28 11:43

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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