では、どーぞー!
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大切なお客様だ。失礼があってはならない。なのに、会社の場所が分からない。たしかに住所はこの辺…。
「申し訳ありません!近くにはいるのですが…」
電話に出た女性は新人なのか、要領を得ない。くそっ。住所をもう一度確認しろだと。いかん、抑えろ。
「いただいたメールでは◯◯町2節目…。ん?」
フタフシメです。女性は読み方を質して、今度は質問をしてくる。一番好きな歌?ふざけるのもいい加減に…いやいや我慢だ。
「えっと、サザ…」
「分かりました。で、次に好きなのは?」
ぐっと堪える。と同時に、最近お気に入りのアイドルの新曲が頭をよぎる。
「歌詞は覚えてますか?2番の」
あ、まさか住所!たしか2ー2ー18だったけど、最後は号だっけ。
「号はもちろん大きな声。18ですよ。では、よろしくお願いしまーす」
電話が切れる。
私は大きく息を吸い込んだ。
絶対に、失礼があるわけにはいかないんだ。
「申し訳ありません!近くにはいるのですが…」
電話に出た女性は新人なのか、要領を得ない。くそっ。住所をもう一度確認しろだと。いかん、抑えろ。
「いただいたメールでは◯◯町2節目…。ん?」
フタフシメです。女性は読み方を質して、今度は質問をしてくる。一番好きな歌?ふざけるのもいい加減に…いやいや我慢だ。
「えっと、サザ…」
「分かりました。で、次に好きなのは?」
ぐっと堪える。と同時に、最近お気に入りのアイドルの新曲が頭をよぎる。
「歌詞は覚えてますか?2番の」
あ、まさか住所!たしか2ー2ー18だったけど、最後は号だっけ。
「号はもちろん大きな声。18ですよ。では、よろしくお願いしまーす」
電話が切れる。
私は大きく息を吸い込んだ。
絶対に、失礼があるわけにはいかないんだ。
その他
公開:19/11/27 23:12
400字って面白いですね。もっと上手く詰め込めるよう、日々精進しております。
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