伝説の剣
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伝説の剣
山に囲まれたこの街には奇妙な物体が残されている。
街の外れの小高い丘に刺さっているそれは、何かの持ち手のように見える。
どうやっても抜くことができなかったらしく、今や気に留める人もない。
ある日奇妙な格好をした人物がどこからともなく現れ、街中の人をこの物体の前に集めた。
マスクで顔を隠したその人物は告げる。
「この剣を抜く者こそがこの島を統べる存在となるだろう」
力自慢達が呆気なく散っていく中、満を辞して一人の若者が前に出た。
彼が軽く力を込めると、剣は待っていたかのようにその全身を露わにした。
突如、剣が刺さっていた所から何かが吹き出すような音が聞こえた。
と、丘の下で待っていた人々が次々と倒れ出す。
混乱する若者に仮面の男は跪く。
「おめでとうございます。誰もいなくなったこの島を統べるのは貴方様です」
仮面の悪魔が彼を魔王に仕立て上げるのは、また別のお話。
山に囲まれたこの街には奇妙な物体が残されている。
街の外れの小高い丘に刺さっているそれは、何かの持ち手のように見える。
どうやっても抜くことができなかったらしく、今や気に留める人もない。
ある日奇妙な格好をした人物がどこからともなく現れ、街中の人をこの物体の前に集めた。
マスクで顔を隠したその人物は告げる。
「この剣を抜く者こそがこの島を統べる存在となるだろう」
力自慢達が呆気なく散っていく中、満を辞して一人の若者が前に出た。
彼が軽く力を込めると、剣は待っていたかのようにその全身を露わにした。
突如、剣が刺さっていた所から何かが吹き出すような音が聞こえた。
と、丘の下で待っていた人々が次々と倒れ出す。
混乱する若者に仮面の男は跪く。
「おめでとうございます。誰もいなくなったこの島を統べるのは貴方様です」
仮面の悪魔が彼を魔王に仕立て上げるのは、また別のお話。
ファンタジー
公開:19/11/28 18:02
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