有名になると増える猫

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ビルの屋上に、二人。Aが、同僚Bに呟いた。
「予定が猫の目の様に変わんねん。もう訳わからん。お前に何か、迷惑かけとらんか?」
「有名になったんだ、仕方ないよ。でもA。僕と違って、取引先と食事する時。相手がカロリーを気にする人か、気にするだろ?お前程、人を大切にする奴はいないぞ」
バッタアアン!
その時、屋上の扉が爆発する様に開いた。そして現れた同僚Cが、怒鳴った。
「A!接待を忘れるとは、さすが有名人。僕と違って、マイペース、気まま。まるで猫だな!」
「う。確かに俺ん中で、猫の部分増えとる」
Bが、Aを庇いCを怒った。
「今のAは僕達と違って、忙しすぎなんだ!ミスもするさ。人間なんだもの」
すると第四者が、三人の後ろ、空調機の陰からノソッと現れ言った。
「おいらからすりゃ、お前ら三人、全員一緒だ。仕事の犬だ。㊀そう。㊁違う。数字で答えな?」
AとBとCは、目と声をそろえて言った。
「ワン」
その他
公開:19/11/28 17:51
スクー 有名になると増える猫

久保田 人月

よろしくお願いします。
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