返り咲いたウェルカムドリンク

12
9

ここはパーティー会場のロビー。
「今回特別に用意したウェルカムドリンクを是非ご堪能下さい」
丸橋は南極の氷を思わせるアイスブルーのカクテルを給仕から受け取った。
そっと口をつけてみると、驚くほど頭が冴え渡り、まどろんだ意識が覚醒した。初めての味わいだ。
お陰でそれから三時間続いた盛大なパーティーを最後までしゃかりきに楽しむことができた。
再びロビーに戻ってくると、丸橋は疲れて気絶するように眠ってしまった。
それは果てのない夜空に落ちていくような感覚だった。

ロビーで目を覚ました丸橋は、まだパーティー会場に着いたばかりなのに、どうしてこんなに疲れて眠いのか不思議に思った。
給仕がやってきて彼にアイスブルーの美しいカクテルを差し出した。
「今回特別に用意したウェルカムドリンクを是非ご堪能下さい」
そっと口をつけてみると、驚くほど頭が冴え渡り、まどろんだ意識が覚醒した。
初めての味わいだった。
ホラー
公開:19/11/26 18:37

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容