朝の連絡網
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小学校にあがったばかりの息子が布団にくるまっている。可愛くて、ずっと見ていたいけど、もう時間だ。優しく声をかける。
「朝が来たよー」
「もう来たの?もう少し待っててって言っといて」
「ふふふ、はーい」
朝に連絡を済ませ、しばらく待ってみたが、息子はまだ起きてこない。呼びかけると「さむーい」と甘えた声が返ってくる。
「そろそろ冬だもん。当たり前でしょ」
「んー。冬も待ってって、言っといてよー」
「しょうがないなあ」
受話器を置いた冬は、先に足止めくってた朝と苦笑い。困ったなあ。怒られちゃうよ。こうなりゃ、もう一緒に飛び出しちゃおうか。なんて冗談言い合ってたら、「良い考えだね!一緒に行くよ」って後ろから声かけられて、ガチっと肩を組まされた。
粉雪が舞う。
転がるように通学路へ駆け出した息子を、部屋のベランダから見送る。心なしか今日は、町がすこし急ぎ足してるみたい。
「朝が来たよー」
「もう来たの?もう少し待っててって言っといて」
「ふふふ、はーい」
朝に連絡を済ませ、しばらく待ってみたが、息子はまだ起きてこない。呼びかけると「さむーい」と甘えた声が返ってくる。
「そろそろ冬だもん。当たり前でしょ」
「んー。冬も待ってって、言っといてよー」
「しょうがないなあ」
受話器を置いた冬は、先に足止めくってた朝と苦笑い。困ったなあ。怒られちゃうよ。こうなりゃ、もう一緒に飛び出しちゃおうか。なんて冗談言い合ってたら、「良い考えだね!一緒に行くよ」って後ろから声かけられて、ガチっと肩を組まされた。
粉雪が舞う。
転がるように通学路へ駆け出した息子を、部屋のベランダから見送る。心なしか今日は、町がすこし急ぎ足してるみたい。
ファンタジー
公開:19/11/26 20:43
400字って面白いですね。もっと上手く詰め込めるよう、日々精進しております。
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