過去・現在・未来、公園の使用方法

昔は子供達の遊び場として賑わっていた公園。しかしいつしか公園から子供達の姿が消えた。
最初に消えたのは遊具である。ブランコ・ジャングルシム・滑り台。全て危険だと言われ撤去された。砂場は不衛生だと言われ撤去された。
遊具のなくなった公園。それでも子供達は集まった。ボール遊びに鬼ごっこ。子供は遊びの天才である。
しかし、ボール遊びは危険だと禁止された。はしゃぐの声がうるさいからと公園で遊ぶことを禁止された。夏の花火に至っては親が同伴しても禁止された。
そうして公園はゲートボールを嗜む老人の楽園となった。
ゲートボールは運動である。遊びではない。老人はうるさくない。だから追い出されない。
そんな老人達も気付けばいなくなった。
誰もいなくなった公園。荒地と化すは時間の問題だった。
その公園が綺麗に整地される。
遊ぶ事を禁止されたその場所に昔子供だった大人はマンションタイプの墓地を作ることにした。