鬼切姫

18
13

目の前に超絶美少女がいる。
家の前に立っていた所を、寒そうなのでとりあえず入れてやったのだが、俺は困り果てていた。
なぜなら、このカンナという美少女は鬼を切る姫だという。戦国時代からタイムスリップしてきたようだ。
俺のルンバは「その動き、わらわを撹乱する作戦だな!成敗してくれる!」とばっさり切られ、TVはちょうどやっていた『エイリアン』を見た瞬間、なんの躊躇いもなく真っ二つにされた。
とりあえず落ち着かせようと、カンナに冷蔵庫にあったプリンを与えた。初めは警戒していたが一口食べると笑顔になった。
「上玉だな、これは」その笑顔にキュン!
「食べないのか?ならば食べるかんな。あげないかんな」
大人しくなったのでコートを脱いで掛けているとカンナが鋭い目つきで刀を抜いた。
「鬼め!」
俺のトレーナーには髑髏が描かれていた。
「こっ、これは違うんだ!」
カンナが間合いを詰めてくる。
ど、どうしよう?
その他
公開:19/11/25 13:27
更新:19/11/26 20:05

深月凛音( 埼玉県 )

みづき りんねと読みます。
創作が大好きな主婦です。ショートショート小説を書くのがとても楽しくて好き。色々なジャンルの作品を書いていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
猫ショートショート入選『ミルク』
渋谷ショートショートコンテスト優秀賞『ハチ公、旅に出る』
ベルモニーPresentsショートショートコンテスト[節目]入賞『私の母は晴れ女』
ベルモニーPresentsショートショートコンテスト[縁]ベルモニー賞『縁屋―ゆかりや―』

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容