258. ボクたちの家出

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人間は仕事だ遊びだと直ぐに家を留守にする。そのせいで布団付きの四角いぬくぬくがあってもスイッチがONになってるのは数時間程度だ。だから皆が居なくなったのを確認するといつもコッソリとスイッチを入れる。そんなある日とうとうママにそれが見つかってしまった!「まーたスイッチが入ってる…怒」
その日を境にママはコンセントを抜いてボクたちがスイッチを入れられないようにしてしまった。こんなのって酷いにゃ!人間だけ自由に暖まって!だからふたりで家出することにした。
今夜は12/24、外はとても寒いが深夜に家を出て屋根の上で寄り添って月明かりを眺めた。するとソリで空を駆けている白髭のおじいさんがボクたちを見つけそこに乗せてくれ、それは翌日のニュースになった。そしてボクたちの願い事を叶えてくれた。
その日からボク=コタツと彼女のミカンは子供を沢山作りサンタさんとトナカイさんたちと364日ぬくぬくと過ごしてる。
ファンタジー
公開:19/11/22 19:00
更新:19/11/29 16:01
スクー 付けっぱなしの反抗期 家出するコタツ 有名になると増える猫

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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